人間、誰もが歳をとる。
健康を失ったり、障害を負ったりする可能性だって、ゼロではない。
「高齢化」や「社会福祉」は、みんなが自分のコトとして考えなければならない、とても身近な問題だ。
僕は今、医療法人・社会福祉法人・学校法人という3つを横断的に展開する「さわらびグループ」のCEOを務めている。
経営に携わるようになったのは、2012年。
それからわずか6年しか経っていない。
だが、日本は猛スピードで“少子超高齢化”が進んでいる。
“経済格差”による貧困問題も、ますます深刻になっている。
さまざまな問題が横たわる日本という国で、僕たちは、何をすることができるのか。
未来を担う子供たちに、どんな日本を残すことができるのか。
僕は、いつも考え続けている。
果たして、どんなイノベーションを起こし、社会を変えていくべきか。
イノベーションを起こすには、正直なところ、苦悩や迷いもあるだろう。
だが、革新のないところに進歩や進化は生まれない。
僕たちは生きている限り、歩み続けなければならないのだ。
みんなの力で、みんなの幸せを守るために。
そして、誰もが生まれてきた意味を感じ、生きる喜びを実感できる社会を作るために。
今年の7月、僕は36歳になった。
僕は12歳になった年、カートレースを始めた。
そして、24歳でドイツGPに参戦し、夢にまで見たF1ドライバーとしてのデビューを果たした。
そう考えると、僕の人生は12年ごとに大きな節目を迎えることになる。
36歳を迎えたこの1年も、きっと、僕にとって何か大きな出来事が起こるのだろう。
いや、「何かが起こる」のではない。
自分で「何かを起こす」のだ。
人間は、実現不可能な夢は思い描かない。
僕は、そう信じている。