山本左近NEWS No.104

2026.7.6

サッカーW杯で世界中が熱狂していた6月28日、ロードレース世界選手権(MotoGP)第10戦オランダGPで、小椋藍選手(アプリリア)が最高峰クラスで見事な走りで初優勝を飾りました

MotoGPは「オートバイのF1」とも称される世界最高峰の舞台です。日本人ライダーの優勝は2004年の玉田誠選手以来、実に22年ぶり。この数字だけでも世界の壁の厚さを物語っています。しかし、今回の勝利の価値はそれだけではありません。

《歴史を変えた前例なき挑戦》

1990年代から2000年代初頭には、岡田忠之選手、ノリックこと阿部典史選手、加藤大治郎選手ら日本のレジェンドたちが、ホンダ、ヤマハ、スズキなど日本メーカーとともに世界で大活躍。日本の二輪自動車産業の強さを示してきました。

一方、小椋選手がまたがるのはイタリアメーカー「アプリリア」。最高峰クラス70年以上の歴史で、「日本メーカー以外のマシンで優勝した日本人」は小椋選手が史上初です。欧州勢が圧倒的な強さを誇る中、その牙城で実力を認められ、頂点に立ったことは、まさに前例なき偉業です。

 《世界で戦う者が分かる日の丸の重み》

私も19歳でヨーロッパへ渡り、F1に挑戦してきました。言葉や文化の違いに加え、「ヨーロッパ中心」ともいえる環境の中で、アジア人ドライバーが結果を出し、チームの信頼を勝ち取ることがどれほど孤独で、強靭な精神力を必要とするか身をもって経験しました。だからこそ、小椋選手の優勝には心から敬意を抱きます。

表彰台では日の丸が最も高く掲げられ、国歌が演奏されました。 

私自身も海外で日の丸を背負って戦う中で、日本人であることの誇りと、支えてくださった方々への感謝を幾度となく実感してきました。国旗は単なる一枚の布ではなく、日本の歴史や誇り、世界で挑戦する人々の故郷への思いが込められた象徴だと考えています。

 

《国旗をどう守るかという議論》

このような思いもあり、現在国会で審議されている「国旗損壊罪」に関する法案にも大きな関心を持っています。現行の刑法では外国国旗の損壊は処罰されますが、日本国旗には処罰規定がありません。今回の法案はこの不均衡を是正するものです。一方で、表現の自由との関係や立法事実などについても議論が行われており、6月30日に衆議院を通過し、現在は参議院で審議される予定です。

スポーツの国際舞台で日の丸が掲げられる姿に感動する。その思いを多くの国民が共有しているからこそ、国旗の在り方についても冷静で丁寧な議論が必要だと考えています。

 

《前例なき挑戦が、日本の未来を拓く》

小椋選手の優勝は、一人のアスリートの快挙にとどまりません。前例のない道を切り拓く挑戦が、日本中に勇気と誇りを届けてくれました。

私も過去の経験から、国政の場で、既得権益や前例主義の壁を乗り越え、挑戦したいと思う人たちが力を発揮できる環境を整えることが使命だと考えています。

小椋選手やサッカーW杯の日本代表のように、世界へ挑戦する人々が活躍し、その挑戦が次の世代へとつながる日本を目指して、守るべきものは守りながら、必要な改革には果敢に取り組み、日本の未来、地域のために全力を尽くしてまいります。

左近ニュース104号_1.99MB