山本左近NEWS No64
2025.8.20
【ご案内】
8/27(水) 田原・豊橋・のんほいサーキットの3会場にて国政報告会を開催します。概要は下部参照。皆様のご参加をお待ちしております!
【TICAD9今日から開催】
お盆休みが明けました。今週の20日から22日にかけて、横浜で『第9回アフリカ開発会議(TICAD)』が開催されます。私は現職時、国連WFP(世界食糧計画)議連の事務局長を務めるほか、実際にウガンダやエチオピア等を訪問し、アフリカとの関係構築に尽力してきました。そこで、今回はTICADについて解説します。
《TICADとは》
TICADは1993年に日本が主導し始めた国際会議。アフリカの国々の発展をテーマに3年ごとに開催。冷戦が終了し、アフリカが国際社会から取り残される懸念があったときに、「良い統治、自助努力、改革」をアフリカに求めながら、日本は貧困や持続的な経済成長のための積極的な支援を行ってきました。この歩みは30年以上に及びます。
《この30年の変化は?》
近年は、一方的な支援ではなく、「ともに成長するパートナー」としての関係強化が重視され、「人への投資」や「成長の質」を重視する日本らしいアプローチが目立つようになりました。建物を作るだけでなく、教育や医療に力を入れるのです。
他方で、この間に中国が大きく存在感を増しました。2000年から「中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)」を始め、数十兆円規模の巨額支援を発表し、一帯一路という政策の一環で、空港や道路、鉄道などの大型インフラを次々建設してきました。私もアフリカを訪れたとき、空港や高速道路に中国の名が大きく書かれているのを見ました。具体的に言えば、ウガンダの空港に着陸直後に目に入ったものは、中国語で書かれた看板の建設途中のターミナルビルでした。
ところが、この支援は実は貸付、つまり「借金」であることが多く、返済不能となると、港や鉄道を中国の管理下に置かれてしまうという「債務のわな」が懸念されています。それでもアフリカ諸国にとっては中国の支援を打ち切ることができないのが現状です。
《日本の支援の課題》
日本の支援には「草の根支援」といわれる、現地の人々の生活に密着した、きめ細かい支援が多くあります。もっとも、その支援が見えにくいことは大きな課題です。浄水器にJICAの小さなシールを張るのではなく、日本の支援であることのアピールも必要です。また、日本政府が資金を拠出する事業であれば、納税者の理解が必要になります。
《アフリカ支援を行うことの意義》
私は、日本政府がアフリカ支援を行うことは、「単なるバラマキではなく、日本の未来への投資」だと考えています。
教育や保健医療、人材育成やワクチン供給など、日本が貢献できる分野は多くあります。人を育てる支援は、信頼関係を深めることに繋がり、必ず将来の日本の利益になります。日本と対極的でアフリカは人口が爆発的に増加しており、その多くが若い世代です。
新しいビジネスが育つチャンスが大きく、農業、レアアース、再生可能エネルギーなど、協力できる分野は無限に広がっています。
この地での成功は、日本の経済にも大きなメリットをもたらします。このように、アフリカとの関係強化は、日本の将来的な総合安全保障にも直結するのです。
今年のTICADの成功と、日本とアフリカ諸国の発展を祈念します。アフリカは日本にとって未来の成長を支える重要なパートナーであり、着実な支援と併せて広報努力を積み重ねることが必要です。
2025年8月20日
前 衆議院議員
山本左近
=======================================
【8月27日(水) 国政報告会】
◇第一会場:13:15~田原文化会館201、202 会議室
田原市田原町汐見5番地
◇第二会場:15:00~アイプラザ豊橋306 会議室
豊橋市草間町東山 143-6
◇第三会場:17:15~のんほいサーキット
豊橋市大岩町大穴1-238 のんほいパーク東門
※16:45 集合のんほいサーキットクラブハウス内
24名様先着会費制※会費4,000円(走行料金)
◇懇親会:19:15~20:00 のんほいサーキットクラブハウス内
※会費 1,500円
※動物園入園料、その他費用は別途各自でお願いします。
お申し込みは、QRコード(またはURL)、Fax、メールからお願いいたします。
お申込URL:https://ssl.form-mailer.jp/fms/1dc4e2a4861656
Fax.0532-21-7003
E-mail: info@sakonyamamoto.com
山本左近事務所