山本左近NEWS No71
2025.10.15
自民党と公明党の連立が、26年の時を経て、ついに終焉を迎えました。長年にわたって政権を支えてきた「与党コンビ」の解消は、政界全体を大きく揺るがせています。
《公明党離脱の背景》
公明党が連立離脱を決めた背景には、特に「政治とカネ」の問題を巡る自民党との意見対立が大きかったと報道されています。具体的には、公明側が企業・団体献金の受け皿を制限する規制強化を求めたところ、自民党がこれに難色を示し、十分な説明や対応を示さなかったことがあると言われています。
《自民党への影響》
公明党の離脱により、自民党は単独で、衆議院で196議席、参議院で100議席となり、さらに政権運営が厳しい状況に直面します。
さらに、これまで「公明票」に支えられてきた都市部、特に東京・神奈川などでは苦戦が予想され、無党派層の動向が勝敗を左右します。
一方で、保守層からは「筋を通した」「本来の自民党に戻った」との評価もありますので、高市新体制が「自立した政権運営」を掲げる可能性もあります。
《高市総理誕生の行方》
総裁選で圧倒的な求心力を見せた高市総裁。公明党の離脱を受けても、党内では「初の女性総理を誕生させ、強い国家をつくるべき」との声もあります。
経済成長及び外交・安全保障を重視する高市路線は、米国との関係を軸に、対中抑止を強化する方向に舵を切るとみられます。
ただし、物価高や賃上げなど、国民生活に直結する課題への対応を誤れば、世論の風向きは一気に変わるリスクもあります。
《野党一本化の動きと「玉木総理」誕生の可能性》
野党陣営では、立憲民主・国民民主・維新などが「反自民連合」構想を急速に進めています。
中でも注目されるのは、国民民主党の玉木雄一郎代表。中道路線を掲げ、与野党双方に理解のある玉木氏を「一本化候補」として推す動きが強まっています。
もしも野党連立が実現すれば、「玉木総理」誕生というシナリオも現実味を帯びてきます。
政権交代のカギを握るのは、保守中道層と若年層の票、そして公明党。どちらが“信頼できる改革”を示せるかが勝負の分かれ目です。
《さいごに》
この連立解消は、単なる政局ではなく、日本政治の構造的な転換点です。また、連立解消のきっかけの1つとなった政治とカネの問題については、国民の皆さまの声に真摯に向き合い、きちんと説明責任を果すこと、そして、更なる対策を検討することが必要です。
混沌の中にこそ、新しい政治の芽が生まれます。
今、政治には私たち市民の感覚が求められています。
いよいよ「政治の大転換期」を迎えました。次のリーダーが誰になるのか。日本の未来の方向を決める選択。そして、この選択は、豊橋・田原の未来にも影響を与えるものです。地域から国へ声をつなげていきましょう。