山本左近NEWS No76

2025.11.19

11月12日、15日、16日と豊橋市にて「浜松湖西豊橋道路等における都市計画素案についての説明会」が開催されました。

 

今回は、この道路整備事業の概要とねらいについて解説します。

 

【浜松湖西豊橋道路とは】

静岡県浜松市浜名区から愛知県豊橋市を結ぶ、延長約28km自動車専用道路です。三ヶ日ジャンクションと三河港区域を連絡し、東名・新東名、三遠南信道、国道23号名豊道路などと一体となって、広域的な道路ネットワークを形成します。

 

片側2車線(全4車線)、設計速度80km。構造は盛土・高架の「嵩上式」、トンネル形式の「地下式」、平面の「地表式」を組み合わせます。

 

豊橋市内の区間は約14.1kmで、豊橋IC(仮称)、三河港IC(仮称)、そして大崎北JCT(仮称)を設置し、国道23号と接続する計画です。

 

【整備のねらい】

今回の整備のねらいには主に次のようなものがあります。

 

第一に、地域産業の強化です。三河港輸入自動車の取扱台数・金額が32年連続で日本一を誇ります。また豊橋・田原地域は全国有数の農業産地でもあり、高速道路へのアクセス改善は、輸出入物流や農産物輸送の効率化に直結します。

 

時間の短縮、輸送コストの低減は企業競争力を高め、この地域のさらなる発展につながります。

 

第二に、広域交流の促進です。二川地区にある豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)など、すでに多くの来訪者を迎える拠点へのアクセス向上は、観光や交流人口の拡大につながります。

 

豊橋駅前の活性化や、田原市の観光地・農業体験施設への周遊性向上など、地域の賑わいを生み出す効果が期待されます。

 

第三に、防災力の強化です。南海トラフ地震をはじめとする大規模災害に備え、救急搬送ルートや救援物資輸送のバックアップ経路として大きな役割を担います。

 

また新たな道路が整備されることで、交通の分散が進み、生活道路や通学路を大型車が走る機会も減り、事故リスクの低減にもつながります。渋滞緩和や騒音減少など、日常生活の安全・安心にも寄与します。

 

【都市計画素案の今後】

11月22日(土)10時からライフポート豊橋で第4回の説明会が予定されています。私たち住民の声を届ける重要な機会です。

 

この事業については、景観や生活環境への影響を不安視する声もありますが、湖西市から二川・大岩町へ至る区間では、景観や環境に最大限配慮し、大部分をトンネル構造とする案も示されており、生活環境への負担をできる限り減らす努力が進められています

 

今後も説明会等を重ね、地元自治体と国など行政機関、そして住民の皆様が丁寧に連携し、地域の将来にとって最良の形をともにつくっていくことが重要です。

 

私自身、現職時から豊橋出身の国会議員としてこの道路整備の必要性・重要性を訴えてきました

 

豊橋や田原の暮らし、物流、防災力の強化に直結する非常に重要な道路事業です。

 

この地域の未来を左右するプロジェクトといっても過言ではありません。地域の皆様とともに訴えてきた道路事業が着実に前に進んでいることは、大変喜ばしいことです。これからも皆様とともに浜松湖西豊橋道路の実現に向けて取り組んでまいります。

 

 

 

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