8月8日(火)活動報告
2023.8.9
ウガンダ視察3日目。
早朝ホテルを出発して、難民キャンプ地におけるWFPの「栄養プロジェクト」を視察させて頂きました。
このプロジェクトは、議連の事務局長もさせて頂いているWFP(世界食糧計画)と公益財団法人セーブ・ザ・チルドレンが協力し実施しています。
ウガンダでは、母子の栄養不良の状況は依然として厳しい状態にあります。こうした課題に対処するためのプロジェクトです。
訪れた栄養センターでは、朝8時から、多くの母親達が子供を連れて集まっていました。UNHCRの協力医師によってアセスメントがされ、週3回来る方もいます。
「コーン&ソイ++」という栄養補助食品を受け取ります。(炭水化物とタンパク質、++はビタミンなどだそうです)
子供の成長記録もしっかり取っています。
生後36ヶ月の赤ちゃんに必要な栄養をどう摂ればいいのか、紙芝居のように絵を使って説明し、栄養管理の理解促進も支援として取り組んでいます。
もう一つ訪れたプライマリースクール(初等教育)で視察したクラスでは、タブレットを使用した授業を行っていました。
今は約80台タブレットを用意しているそうですが、割合は3人に1人。
ECW(Education Cannot Wait)の支援で、タブレットや充電設備、太陽光パネルの設置、また教育ソフトウェアも支援しているそうです。
子供たちがタブレットを使って、楽しそうにそれぞれのレベルに合わせ問題を解いている様子は、日本のGIGAスクール構想でも指針にしている「個別最適な学び」の実現に繋がっていることをウガンダでも再確認しました。
そこから、難民キャンプ地を離れて首都カンパラまで車を走らせること約4時間。
視察が押したためにお昼ご飯はスキップ。車中で日本から持ってきたエナジーバーと現地で購入したナッツを摘みながら相変わらず凸凹道が続きます。
UNHCR(国連難民高等弁務官)事務所にて、教育開発パートナー(EDP)メンバーと意見交換。
US、UK、ベルギー、WFP、SC、ECWなどからこれまでの実績と現状、予算の課題や現地政府との政策調整についてなど情報を共有していただきました。
ここ数年間で初等教育に通う子供たちの数が50%から95%まで上がったことはこれまでの多くの支援機関が協力し努力してきた結果で評価されるべきものです。
夜は現地のJICAやウガンダ国内において支援活動されている日本人の皆さんと意見交換をさせて頂きました。
JICAにおける取り組みはウガンダで長きに渡って続いてきているそうです。
ちょうどタイムリーに現地新聞でJICAの取り組み「送電線の整備」について取り上げられていました。
また農業支援はとりわけ力を入れてきて、病気に強い開発したネリカ米の振興を支援。
ウガンダ北部での難民キャンプでの健康支援に取り組んでいる様子も共有頂きました。