ウガンダ視察 活動報告②
2023.8.12
ウガンダにいる難民の数は約153万人と言われています。
通常、難民は母国に帰国する、もしくは第三国へ移っていきますが、ウガンダでは難民を自国民との融合を図る包括的な政策をとっています。
我々が訪れたウガンダ西部Kyaya Ⅱ(チャカ2)と呼ばれる難民居住区に暮らす難民は約12万人。
主にコンゴからの難民がいる地域です。
まず訪れたのはプリスクールと呼ばれる就学前教育。
3〜6 歳の子どもが初等教育への準備として通っています。
難民の皆さんは母語が英語でないため、英語や数を遊びながら学んでいました。
遊びを基盤とした学び(play-based learning)というプログラムで、例えば、走って制限時間内にカラフルなペットボトルのふたの中から特定の色を選んでカゴに入れ、誰が一番多いかを数えるゲームとか。
先生やケアギバーと呼ばれる介護者が子どもたちに積極的に楽しく学んでもらおうという工夫がたくさん見られました。
もともとは教室2つあるだけの建物が 1つだったようですが、2022 年に新しく教室2つとトイレが新設されました。
それでも、設備やトイレの数など教育環境の課題はまだまだあります。
子ども達の授業を見た後は、先生や保護者らと意見交換。
安全面、衛生面、環境整備など課題は多くあるものの、ここに通う子たちと直接入学する子達と比べて、小学校に入ってからの学びに大きな差がでること。
より多くのこどもたちを通わせたいが教師不足、給与未払いの課題などがあり人数が制限されていること。
支援がなければプログラムが止まってしまう、実際に給食の支援は止まってしまったこと等を共有いただきました。