山本左近NEWS No.119
2026.10.26
10月16日、日本の美容産業「Jービューティ」を振興する議員連盟に出席しました。
日本の化粧品は、研究力も品質も世界トップクラス。しかし、海外市場では韓国のKービューティが急速に存在感を高めています。
優れた技術や製品があるのに、なぜ世界市場で十分に勝てていないのでしょうか。
これが議連の重要な問題意識のひとつです。
化粧品に加え、ヘア、ネイル、エステ、美容機器など、関連分野を含め約10兆円規模とされる日本の美容産業。その強みを生かし、国の成長戦略として育てていくことが必要です。
〈シャンプーにも、日本の最先端科学〉
日本の美容産業の強みの一つが、科学技術に裏付けられた高い品質です。
例えば、毎日使うシャンプー。実は、その製品開発にも世界最先端の研究施設が活用されています。
兵庫県にある大型放射光施設「SPringー8」は、非常に明るいX線を使い、物質の内部を原子・分子レベルで調べることができる施設です。
私も文部科学大臣政務官として、このSPringー8の高度化に取り組んできました。
花王と東京大学の研究では、この施設を使って、加齢による髪のうねりと内部構造の関係を分析しました。その成果は、ヘアケア製品の開発にも生かされています。
身近な髪の悩みの解決にも、日本の最先端科学が役立っているのです。
〈世界が評価する日本の研究力〉
日本の研究力は国際的にも高く評価されています。2025年の国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)の大会では、資生堂が研究発表で最優秀賞を受賞。通算29回の最優秀賞受賞は、世界の化粧品メーカーで最多とされています。〈韓国の躍進から何を学ぶか〉
一方、韓国の化粧品輸出額は2025年に過去最高の114億ドル、約1.8兆円に達しました。
韓国の強みは、製品の魅力だけではありません。KーPOPやドラマなどの文化を通じて関心を生み、商品購入につなげる戦略です。政府も研究開発から海外展開まで後押ししています。
〈日本の技術を、世界で選ばれる力へ〉
日本にも、世界で愛されるアニメ、ゲーム、音楽、ファッションがあります。
これらと美容産業を結びつけ、日本を訪れた方に美容室やサロンを体験していただく。そして、帰国後も日本の商品を購入できる環境を整えることが大切です。
優れた製品をつくるだけでなく、その価値を伝え、世界で売れる仕組みをつくることが重要です。
地域の中小企業も海外市場に挑戦できるよう、規制対応や販路開拓を支える必要があります。
〈研究と現場をつなぐ人材育成〉
議連では、私からは、特に人材育成の重要性を発言しました。
美容産業を支えるのは、肌や毛髪を研究する研究者だけではありません。美容師、ネイリスト、エステティシャンなど、現場で技術を磨く方々も重要な担い手です。
研究成果を商品やサービスにつなげ、現場の課題を新たな研究に生かす。その橋渡しができる人材を育てることが、日本の競争力を高めます。
日本が誇る科学技術、品質、現場の技、そして文化の魅力。これらを結びつけ、世界で選ばれるJービューティを育てていきたいと考えています。




